建設キャリアアップシステム レべルアップ判定2

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前回の記事で、建設キャリアアップカードは、技能者の経験と技能に応じてレベル1からレベル2~4にあげることができるという記事を書きました。

建設キャリアアップシステム レベルアップ判定(2022/9/18)

今回は、レベルアップ(能力評価)の具体的な方法についてです。

能力評価対象職種一覧

まず、国土交通省が出している能力評価対象職種一覧でご自身が登録されている職種コードが対象かどうか確認します。

能力評価対象職種一(国土交通省)

例えば、
大分類 06 とび工  小分類 01 とび工   は対象ですが、
大分類 06 とび工  小分類 04 重量とび工 は対象外となります。

対象外の職種でしか登録されていない場合、対象となる職種を追加登録する必要があります。

次に、能力評価基準を確認します。
能力評価基準の例
とび・土工の場合

レベル3の基準を満たしていても、レベル2の必須資格がなければ、レベル3には上がれませんので、注意が必要です。

申し込み先と申し込み方法

次に、申し込み先を確認します。

建設市場整備:【CCUSポータル】 能力評価分野及び申し込み先 – 国土交通省

ただし、全国建設労働組合総連合(全建総連)や日本機械土工協会に事務委託している団体が多いようです。

実際の申し込みの際は、申請先団体のHPを確認して書類を揃えていくことになりますが、大まかな流れは下記のようになります。

手数料の振込 4,000円(税込)
・振込みの際は、能力評価実施団体番号を振込名義の頭に入力
・申請に当たって振込時の明細や領収書等の添付が必要
   ↓
申請書類を準備する
必要書類の例(能力評価団体によって異なりますので、必ずHPを確認してください)
・CCUS技能者登録画面の写し、
・能力評価申請書兼キャリアアップカード交付申請書、
・振込時の明細(※振込時の領収書等)、
・経歴証明書(※経歴証明の特例を活用する場合にのみ)、
・個人情報利用に関する同意書
・現在の建設キャリアアップカード写し(カラー)
   ↓
能力評価審査実施
提出された書類をもとに審査が行われます。
「能力評価結果通知書」の発行
経営事項審査で必要となる場合があります(加点対象になります)。
   ↓
新しいレベルに応じたカードの発行
建設業振興基金から新しいレベルのカードが届きます。

★経歴証明は、令和6年3月31日までの特例措置となっています。

今後、初回カードの申し込み時に同時にレベル判定が行われるようになるようですが、2023年3月現在、まだその運用は始まっておらず、当分は今回の記事に書いた方法で能力評価が行われるようです。